夢里村

アー

アメリカ22日目 プライドパレード

今日はプライド月間のクライマックス、パレードがある日だ。ほかのイベントは見られなかったので、せめてこれは行く。パレードが始まる地点まで歩いて約1時間、間に合うように用意をし、とりあえずごみ捨てへ行くと、別の住人の部屋のドアの前にねこちゃんが。ちょうどそこの住人が外から帰ってきて「お前がつれてきたのか?」と。どうやら少し前からいるらしい。違いますと伝え、ごみを捨て、部屋に戻ろうとすると、ねこがいっしょに階段を上ってきた。かわいいけど、ここは無視しておこう。身支度をすませドアを開けるとねこちゃんが入って来ようとした。まさかすぐそこにいるとは思わなかったので、びっくりしてすぐドアを閉めてしまった。そこからねこちゃんの、盛大な入れてくれよ〜という雄叫びが始まった。ドアをがりがりしたりしていた。ほとぼりが冷めるまで待とうとしたが、なかなか止まらない。アパート中に響くねこの甘い叫び。ぼくは何も知らないんです……。ねこちゃんの鳴く合間を縫い、ばっと外に出ると、ねこちゃんは少し離れた階段のところに収まっていた。すまんなあ
f:id:yumesatomura:20240703134448j:imageパレードに向かう途中管理人からアパートの住民宛に迷子どうにかしてメールが届いた。


歩いている途中でパレードが始まってしまう見込みになってしまったので進行ルートを逆走しようかと思い、当初からの道順を変えると、サンフランシスコで最も治安の悪い地域、テンダーロインを通ることになってしまった。そうしない場合かなりの遠回りになりパレードとも入れ違いになる可能性があるかと、仕方ないと突っ切ることにした(あとでわかったが、パレードは同じところで見ていても2時間以上も続くようなものだったので入れ違うとかそういうのはないに等しい)。テンダーロイン、これまでにみた治安が悪いというものとのレベルが違っていた。なるべく前だけを向いて歩いた。おそらく、アライグマの売買をしている横を通りかかった。

いつまでこんな感じの場所なのかなというすぐそばで、とても大きな声援、怒号のようなものが聞こえた、それがプライドパレードの観客たちだった。とんでもない熱、だった。パレードには、(おそらく)当事者たちだけでなく、大学・地域団体・賛同企業・警察などがそれらの名前を掲げ参加していた。いつまでも行進が終わらず、みんなずっと笑顔だった。この光景をみられて良かった、あとは、戦いや、対話がある。f:id:yumesatomura:20240703135009j:image