昼前までだらだら寝る→シャワー→昼ごはん作って食べる→読書→オンライン英会話→明るいうちに飲みに繰り出す(6時前後) というのが特に何も無い日のルーティンになってきている。夜更かししていないのに起きるのが遅い、ゆるせない。
家で黙々と勉強するより飲みに行ったほうが良い学びがあるのではないかと、とにかくどこかへ出ようという気持ち。まあ、当然どちらもするべき。いつも北の海沿いの通りをうろうろしているので、今日は少し遠出をしようと、ずっと行きたかったカストロ地区へ。遠出といってもバスで30分かからないくらい。カストロは言わずとしれたGLBTQフレンドリーの町、地理的にはツイン・ピークスにも近い。
まずはどんなバーがあるかのんびり物色、週末ということもあり5時くらいでもどこもしっかり盛り上がっていた。飲食店の並びは国際色豊かで、いろんなジャンルのフードが楽しめそう。本屋があったので立ち寄ると、棚のジャンルにはレズビアンSF、ゲイミステリー、トランスファンタジー、クィア文学、バイ文学など、セクシャリティと本のジャンルの数だけ分類があった。子ども用ゾーンにもLGBTQの本がずらりと。こういう場所があることを知れただけでもよかった。
また、通りには自然とポルノグッズ店がいくつも。日本にあるような店とは違って(アメリカのほかの地区にあるこういう店がどんなかは知らないが)ガラス張り中身丸見えで、これはこれでそういうゾーニングということなのかな。なぜかたばこ屋が多い。日本もそうだけど、たばこ屋なんてほとんど見ないけど、この町には何店舗もある。バドワイザーのかっこいいジャケットを着た青年がピザを片手に歩いていたが、もう片方の手にはコークが。バドワイザーは？ 治安はとても良いとはいえないと思った。ホームレス、ヒッピーのひとたちはそこそこいる。ヒッピーって大抵犬を連れているのかな？ アメリカに来てから、またアメリカのひとたちと話していて、ホームレスのひとたちに対する考え方は変わらざるを得なかったように思う、あまりよくない方向に。何が問題なのかまだ見えていないから、アメリカの社会、システムをもっと知っていかないと。そこまで大きな町ではないので、ぐるっと一周したのち、そこまでうるさそうではないバーに入ってみる。しかし、まあ大抵そうなんだけど、中は結局ぎゅうぎゅうの大盛況。外からわからないだけだった。広いバーだが(そもそもせまいバーなんてほとんどない)座る場所もなく、というかアメリカの人たちはバーのいたるところで立ち飲みで喋り倒しているわけだが、とりあえずぼくも所在なげにビールをのむ。バーカウンター上のディスプレイには、スポーツ中継と並んでゲイのイメージビデオ？ が延々と流れている。
二軒目にはどうやら有名らしいモビーディックというバーへ、中ががやがやしまくっていたからどうしようかな〜と迷っていたら、店から出てきた人が 楽しいから入りなよ！ と。ぼくはこういうとき弱いのでそのまま入ってしまう。声をかけてくれた人は出てったまま帰っていった。店に魚の泳ぐ水槽があるほかは、何か特徴的なものがあるかどうかはわからなかった。男性用小便器がバスタブみたいなもので驚いたけど……。それとAC/DCのピンボールがあった。
もう一軒くらい行きたいなと考えていて、このへんに来て最初の方に見かけた明るーい店が気になっていたので向かってみた。24時間ですごいなーと思っていたら、飲み屋じゃなくて飯屋だった。しかもアルコールが一切置いてなかった。それも珍しいんじゃないか！？ 仕方がないので、というかごはんは食べていなかったのでむしろ丁度いいのだが、ここで夕飯に。ハンバーガーの気分ではなかったのでなぜかアメリカでフィッシュ&チップスを頼んでしまった。ハンバーガー系ばかりではあったが、ほかにもメニューはあったのになぜフィッシュ&チップス……。フィッシュ&チップスが好きなのだ。クソデカボリュームのフィッシュ&チップスが到着。ビールを飲ませてくれ。店内は最高の内装、ぜひ訪れてみてほしい。24時間やってるし。
