最近忙しすぎる反動からか、昼から羽目を外して飲んでいる。ピザ屋でビールを飲み、アイリッシュパブでビールを飲み、ワインバーでワインを飲み、今はブリュワリーでビールを飲んでいる。
ピザ屋というのは、やたらと有名なTony's Pizza Napoletanaだ。普段タコスかペルー料理しか食べていないため、せっかくサンフランシスコにいるのだから人気の店にも行かねばもったいない。ここはスライスがないので4人くらいで行くのがおすすめ。となりのおじさんに、お前はそのピザ、ホールで食うのか? と言われ、残りを持って帰るつもりだったので、まさか、と返したが、調子が良かったのか結局全部たいらげた。イタリア人と違ってアメリカ人はひとりでピザ1枚を食べることはしないのか、ほかのひとたちにも褒められた。帰り際には近くに座っていた3人くらいと握手して店を去ることになった。
食べるのが趣味だ、と言うようなひととこれまで食べ物について喋ったことがなく、そもそもあまり自分で意識したことがなかったが、そういうひとたちと食べ物の話をしたいと思うようになった。
ということで、今はまっているペルー料理について少し書く。
ペルーには行ったことがないが、外食するのにオーソドックスなものはいくつかわかってきたと思う。海鮮の柑橘マリネ-セビーチェ、牛肉と野菜とフライドポテトの醤油炒め-ロモサルタード、鶏肉の唐辛子ミルク煮込み-アヒデガジーナなど。そんなポピュラーなペルー料理の中でも、好みというのもあるが、ふと思い立ってここ数週間かけて食べ歩いた、アロスコンマリスコスについて記録しようと思う。
アロスコンマリスコスは、ペルー流パエリアだの、魚介の炊き込みご飯だの言われている。雑に定義すると、唐辛子(プラス、トマト?)のスープで、エビやイカ、貝類や魚の切り身とインディカ米を煮込んだものであろう。これが店によって、ベチャベチャ派とパラパラ派に分かれているのがおもしろい。また、中南米ではシラントロ(パクチー)が頻繁に使われるわけだが、これほどパクチーが合う料理もないのではないのかと感じた(東南アジアに旅行したことはないので、簡単に覆る可能性がある)。また、紫たまねぎの酢漬けが乗っていることが多いが、これがまた味付けの濃いこの料理に非常にマッチする。もっと乗せてくれてもいいのにと思う。
以下、サンフランシスコのペルー料理屋のアロスコンマリスコス。
La Fina Estampa
一番お世話になっているペルー料理屋。店長が日系3世で驚いた。太平洋戦争後に沖縄からペルーに移り住んだ祖父を持つTさんが切り盛りしている。ここのアロスコンマリスコスは超パラパラ系。たまねぎは生だ。
Mi Lindo Peru
大好きな店。La Fina Estampaの次によく行っているところなのだが、なんとアロスコンマリスコスがメニューにない。すっとぼけて「アロスコンマリスコスはアリマスカ」と聞いたら、親切にも作ってくれた。そして最悪なことに、この日酔っぱらいすぎて記憶のほとんどを失ってしまった。覚えているのは、すっとぼけてアロスコンマリスコスを作らせてしまったことだけだ。また必ず食べに行きます。
Mariposas
最大級にベチャベチャタイプのアロスコンマリスコス。オイリーでジャンキー、酒が進むし、エビがでかい。
Roosters Peruvian Rotisserie
ベチャベチャとまではいかないが、しっとり派。ここでシラントロとの相性を知った。
El Aji Peruvian Restaurant
ムール貝がでかい、さらに白身魚が入っている。魚がいるのは珍しいかもしれない。この魚がなんなのか、ほかのペルー人のお客さんも巻き込むことになってしまいつつ店員さんに聞いてみたが、これはcalamar(イカ)だと。いや、絶対、魚だ!
El Rincon de Jorgito
サンフランシスコの果てにあるペルー料理屋。誰かこの店に行ったことがあれば教えてください。セビーチェとのコンボでアロスコンマリスコスを頼むことができた。値は張るが、幸福としか言いようのない一皿。そういえば、日本のピラフにも似ているかもしれない。ピラフって、どんな料理だ? 説明できない。
以上、サンフランシスコのアロスコンマリスコスでした。ちなみに、今回は町食堂みたいなペルー料理屋しかチョイスしていない。ちょっといいレストランのペルー料理屋はぼくの行ったことがあるのがこのほかに2つ、行ったことないのが2つあるので、そのうちそれらでもアロスコンマリスコスか、何かおいしいものを食べたい、と思います。